top of page
0329SHAKYOU_0100.jpg

坂口 真穂

​職種:管理栄養士

海士町との出会い:大人の島留学
社協への入職:2年目

(2024年4月現在)

「もう、疲れたな」それが海士町と出会ったきっかけです

新卒で管理栄養士として保育園で勤務し、その後転職して特養でも管理栄養士として勤務していました。これまでの環境特有のことかもしれませんが、人手不足が常態化し、残業も当たり前になって、それでもなお「子どものため、ご利用者のため」と「人のため」が先行してしまう働き方に疑問を感じていました。

 

自分自身もそんな環境に身を置くことに疲れ切っていたと思います。仕事も環境も変えて、管理栄養士の資格すらまっさらに0からやってみようか。その中で見つけたのが「大人の島留学」でした。

数年前、香川の島に旅行で行ったとき、自然豊かで穏やかな時間の流れに心が救われ、いつか島で暮らしてみるのもいいかもなと思ったことがありました。

「もう誰の役にも立ちたくない」と思いながら、島留学の説明会に出ていると、社協で島留学者を受け入れた経験がなく、0からのスタートになることを聞き、0から始めようと思っていた自分ともリンクする部分を感じ、悩みもしましたが入職を決めました。

作って食べるまでを共に、つながりをもう一度

今は「ひまわり食堂」という地域食堂を中心に動いています。 14ある地区を順番に周って、ボランティアの方と一緒に40食くらいの食事を提供しています。ごはんを一緒に作って一緒に食べる、という「食」を通じた居場所づくりを目指しています。

最初はデイサービスひまわりを利用してくださっている方々との関わりから始まり、今は地域に出向く機会も増えました。時代とともに薄れつつある人のつながりをもう1度繋いでいきたい、そんな思いが形になってやりがいを感じています。

社協坂口1.jpg

心まで満たす食を提供したい

高校時代、進路を考えるときに「栄養を考えた食事が出来るようになる、それに資格もついてくるならお得かも」なんて気持ちもあって管理栄養士を目指すことに決めました。軽い気持ちで選んだ管理栄養士という仕事でしたが、働いているうちに少しずつ、自分のためだった思いに変化がありました。

自分がつくった給食で笑顔になってくれる保育園の子どもたちをみているとき。特養のご利用者やそのご家族に寄り添って食事内容を考えているとき。

食を通して、管理栄養士を通して、誰かを笑顔にすることができるということが、とても幸せだなと思うようになりました。栄養を考えることも大切だけれど、それ以上に食事で心を満たすことを大切にしたいと思っています。

自分を出していける島での暮らし

昔から一人の時間は大切にしてきて、社会人になってからもずっと一人暮らしだったので、シェアハウスに住んでみて帰ってきたら誰かがいるという環境に最初は慣れなかったです。

 

職場の人とプライベートで会ったり、プライベートで知り合った人が仕事でも繋がったりする島の環境にも多少悩みました。でも、そんな環境だからこそ、いつも気を遣わずにありのままの自分でいることができる、といういい点を見つけました。

「あなたは、どうしたいですか?」が大切にされる職場で働いてみませんか?

自分の意見や思いを伝えることはあまり得意ではなく、今までは人の顔色や人間関係に配慮して言葉を選んでいましたが、そうしているうちに自分の意見が分らなくなってしまうことも少なくなかったです。

 

ここで働いている人はまず始めに、「坂口さんはどう思う?」と聞いてくれます。 相談する時もまずは私の話を聞いて言ってくれるので、同じ目線にその上で、意見を尊重して後押しをしてくれるので、大切にされているなと感じます。

bottom of page